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is・Livingが造るmono=「居心地の良い空間」 「工夫とアイデアで実現するローコスト」 「楽しくなるプランニング」 「機能的な動線」

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「本社・ショールーム」??

2010 - 09/07 [Tue] - 00:00

is・Livingのスタッフが平素、事務仕事や打ち合わせの時は営業企画室で仕事をしています。
お客様との打ち合わせの時も通常はこちらにご来社いただいて図面を開いたり、建材見本やカタログをお見せしながら色々と準備を進めていきます。

この営業企画室とは別にis・Livingには「本社・ショールーム」があります。
なんて書き方をすると広くてキレイなオフィス謙ショールームを想像させてしまいそうですが・・・・

ごめんなさい

実はis・Living本社は私の自宅なのです。
では、なぜ自宅なのに「ショールーム」なのか?

私の自宅は4年前に購入した多摩ニュータウンの中古分譲団地です。
私が住宅リフォームに力を入れていきたいと思ったのは、自分の地元である多摩市の住宅、特に多摩ニュータウンの分譲団地に着目したからです。

多摩ニュータウンの開発は東京の新しいベットタウンとして今から40年も前に着手され、小田急線・京王線を引きこんで永山駅を軸に建設が始まりました。
やがて多摩センター駅まで延長され、ここを中心に一気に開発が進んでいったわけですが、その当時の第一期分譲で販売された団地は建築されてから既に30年以上が経ちました。
P9060162.jpg

現在は東側は若葉台、西側は堀之内~南大沢まで開発が終わり、多摩ニュータウンの街も一応の完成形となりました。

しかしこれまでの長い年月の間には多くの住民が移り住み、また住み替えをされ、転売されて、再販され、一時期は一部の街に空室が大量に発生したり、住人の高齢化が進んだりして、街が活性しなくなった時期もありました。

P9060152.jpg
それでも多摩センター駅周辺も大きな企業や学校が建築され、モノレールが開通して市民以外の人が多く出入りするようになるにつれて現在は随分と元気を取り戻し、新たなインフラ整備や開発も進んで、今では暮らすには最高の住環境の街になりました。
P9060150.jpg

しかし、住居のこととなると、古い建物と新しい建物には30年以上の開きがあるので、築年数の経った団地は水周りを中心に手入れ、手直しは必至です。
当然ながらその分野においてはリフォーム業者間ではまさに激戦区になっています。

市内にお住まいの方はよくご存じのことなのですが、郵便ポストには地元有力の不動産会社の売買チラシが毎日のように大量に投函されています。
私はそのあまりの多さに最初は見る気にもならず、それまではゴミ箱直行でした。
しかし、ある日、マジマジとそれらを見る機会があって各社のチラシを一読した時に強く感じたことがありました。  ・・・それは
P9060163.jpg

築年数が20~30年経った公団の中古分譲団地がこんなに安く販売されていたんだ?
ということです。
新築分譲当時、2000万円代中心で販売された3LDK~4LDK中心の分譲団地はその後のバブル景気の波に乗り、転売価格が2倍~3倍にもなったクレイジーな時期がありました。

その当時はマンション購入が転売用の投資目的にもなり、大量の住戸が売りに出されました。
そしてバブル崩壊と同時にその売りに出された物件の再販価格が値崩れを起こしてしまい、一時期は高級車1台分程度の価格にまで落ち込んだこともありました。
そして現在、相場も落ち着いて築年数・面積に応じた販売価格が安定してきたと思います。

私がこれらのチラシを見てまず思ったことは「なぜ売れないのだろう?」という原因です。
確かに今は民間の新築マンションも次々と出来ているので、わざわざ築20年~30年経った中古団地を買うにも比較にならないかもしれません。
でも、理由はそれだけではなく、販売図面を見ていると直感的に「自分が住むには住みにくい」と感じました。

また、図面から見る間取りだけではなく、いかにも「団地然」とした建物の外観、中層(5階建)の団地にはエレベーターが無い、天井が低いなどマイナス評価になる点がけっこうあります。
P9060161.jpg

そして、昔ながらの「4.5畳」の部屋や襖で仕切られた部屋、圧倒的に多い和室など、使い難い部屋を改装するにも中層(5階建)やメゾネット(テラスハウス)の団地は「壁式構造」の為に間仕切り変更が難しくなっています。P9060154.jpg


しかし、ある程度、建物構造が理解できる者がちょっと考えて工夫してみると多くの制約や難題の中にも使い勝手や住み心地を改善するヒントやアイデアは出て来るものです。
私はそれ以来、自分の空いた時間を見つけては、この中古分譲団地の販売チラシをみながら多摩ニュータウンの各団地の販売価格帯、よく売りに出されている団地などをリサーチし始め、同時に販売図面から建物の構造を見て、「自分だったら、こう間取変更する」というプランニングを何通りも記録するようにしていました。
マンションの間取り変更は外枠=総面積は変えることは出来ないので簡単に言えば「枠の中でのパズル」みたいなものですが、水周りの配管位置などは変更できなかったり、壊せない構造壁があったりして案外制約が多いのですが、そこに知恵を絞って考えると「無理なことを何とかしよう」という考えよりも「無理な部分をどう利用しよう」という考えになり、なかなか面白いアイデアが浮かんできます。

そんなことを秘かにやっているうちに私はだんだんと実際に物件を見たくなってきました。
それは、自分がそこに住んだ場合のことを想定しながらのことです。
これは「住み心地が良さそう」な物件ではなく、改装することを前提に「きっと住み心地よくできそう」な物件を探していました。

ある日、偶然オープンハウスをやっているところを通りかかり、インスピレーションで改装した時の姿をイメージして衝動買いしてしまったのが今の自宅なのです。

さすがに自分のお金で自分の住まいを買うので利便性や家族の気持ちもあるので多摩センター駅から徒歩10分以内で当時築13年の床面積もそれなりに広い物件でしたが、空っぽの状態の部屋を見て、治す個所のチェックと手を加える箇所のイメージとその予算を瞬時に算出して購入し、仕事でお世話になっている各工種の業者さんたちを集めて自分で現場監理しました。
そして本当に限られた厳しい予算の中でほぼ自分のイメージ通りの住まいが完成しました。
実を言うと、自分勝手に衝動的にやってしまったのですが、妻は当初、「なんでわざわざ中古の団地を買うのか?」という思いがあったようで、どうせ買うならと、一人で新築マンションのモデルルームなどに行ったようです。
「まぁ、僕が何の仕事をやっているかを理解して信じなさい」と言って、工事完成まで現場は一切見せなかったのですが、完成した部屋に入った時に予想以上に驚いて喜んでくれたことが私の自信と励みになりました。

この工事の最中にもうひとつのアイデアがひらめきました。
それは、多摩ニュータウンの分譲団地にお住まいの人からリフォームの相談を受ける機会があれば、この工事の過程と仕上がりを実際にお見せしようということです。
当時サラリーマンの私が自宅を媒体に公開するというのはいかがなものか?とも思ったのですが、会社の一部署の為にショールームを造るなんてことは出来ません。
しかし、当時から多摩ニュータウンをはじめとするマンション・リフォームの営業展開を計画していた私は何かお客様にお見せできるものが必要で、それは実際の施工現場以外はありませんでした。

自宅の工事が完成して入居してから、友人知人が何人も我が家に来てくれましたが、その時の反応・反響と、工事のプロセスを説明する自分を顧みると、やはりここを「自分用のショールーム」としての媒体に活用することは有意義だと思いました。

それからマンションシフォームを検討されているお客様数組に、我が家を見学していただく機会があったのですが、皆さんの反響が良く、また、私自身も論より証拠でリフォームのポイントやローコストのコツなどを実物で説明できるのでとても仕事がしやすくなり、現在までにかなりの数のお客様に実際に見学していただいてます。

物件は2LDK・約90㎡という、比較的広めで一部屋当たりの空間に余裕があるので見学し易い環境ですが、今でも毎日そこで暮らしている生の生活の状態なので、演出されたショ-ルームと違い、とてもリアルです。
ご自宅のリフォームで悩まれている人にとって、ここは実際の生活の場だけに、現実的なアイデアを随所にお見せできるので、とても参考になることと思います。

予め、ご予約をいただければ、どなたでもお越しいただけますが、いきなり他人の家を見学といっても抵抗があるに決まっていますね?

そこで・・・
次回から「is・Living本社・ショールーム」を少しずつ紹介させていただきたいと思います。
















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ショールームの前景

2010 - 09/08 [Wed] - 00:00

第7回目
予告通り、今回からis・Living本社・ショールームの様子をご紹介させていただきます。

 「is・Living本社・ショールーム」 とは前回お伝えした通り、私の自宅のことです。
築年数の経った中古団地を快適な空間にリフォームする活きたモデルケースを工事する為に自分自身が購入し、プランニングし、実際に住んで色々検証しているという経緯は前回の記事の通りです。

まずはじめに、今回は施工前の元の間取り図をご覧ください。
P9070177.jpg
クリックすると大きくなります

2LDK・専有面積(バルコニーを除く)約90㎡ ラーメン構造
23畳の広いLDKが特徴の公団住宅ではちょっと珍しい物件です。

我が家は妻と2人住まいなので広さ、間取りとしてはこの2LDKで今のところ十分と言えます。
しかし、こうして平面図でみると大空間に見えますが、ラーメン構造(柱梁構造)なので部屋内の角には柱型が出ている個所があったり、柱を上手く隠しているところでも立体で見ると天井角には大きな梁(ハリ)が出ています。
P9070178.jpg
赤の部分が室内に出ている梁(ハリ)です

LDKが広いのは何よりも魅力なのですが、収納スペースが全くありません。
P9070181.jpg
ダイニングからリビングを見た様子

凸状に出っぱった部分は腰窓が不規則にあり、大きな梁も出ています
(上階はこの位置がバルコニーです)
いわば、「サンルーム」みたいな感じです。
P9070182.jpg
リビング南面の凸部分

キッチンは図面の通り、一応は「対面式」になっていますが、実際はカウンター前の開口部が狭いのであまり開放的ではありません。
P9070184.jpg
カウンター前の開口が狭いので開放的じゃありません

流し台は幅3メートルサイズ・・・ 市販システムキッチンの規格でも最も大きいサイズのI型キッチンです。
しかし、14年間の使用感とデザインのヤボったさで残念な感じです。
P9070190.jpg
キッチン側から見た感じ・・・小窓みたいです


洗面室は100㎝幅の洗面化粧キャビネットが据え付けられており、その横が洗濯機置き場ですが、ここはそう広くはないスペースにも関わらず、洗面スペースと浴室前の脱衣スペースに袖壁で区画分けされています。
P9070189.jpg
意味不明の袖壁で仕切られている洗面所

浴室はユニットバス。 サイズはいわゆる1216(0.75坪)サイズという規格で電気式の浴室換気・乾燥機がついていました。
P9070193.jpg
色気のないユニットバス サイズは1216(0.75坪)

浴室・洗面化粧台・便器などはキッチン同様にデザインがヤボな上に使いこんだ使用感が出ています。
P9070194.jpg
悪いものではないけど、時代遅れなデザイン


現在、寝室となっている北側洋室(約7.5畳)は出入り口の関係で部屋の形状が一部凹んでいますが、広いウォークインクローゼットがあるので収納は不自由しません。
P9070187.jpg
出入り口の関係で部屋の形状に凹があります

この部屋専用に大きめのバルコニーがあり、掃き出しのサッシとドアの2か所から出入りできますが、返って使い勝手は良くありません。
P9070188.jpg
やたらと開口部分が多い北側寝室

もうひとつの出窓がある北側の洋室(約5畳)は我が家の場合だと「予備室」になるのは予想がついていました。
P9070195.jpg
2か所の柱型の中心に出窓を配置しています
 
収納は約1間のクローゼットがついていましたが、全体的に収納スペースが少なめなので収納しきれない物の「物置」になってしまいそうですが、現在はis・Living本社事務室として機能しています。

最後に玄関ですが、空間は広いのですが、床がL字の回っていていわゆる土間の部分が狭くなっています。
P9070196.jpg
土間が狭く、下駄箱がミスマッチ

さぁ、こんな感じですが、これを時間・予算の厳しい制限の中で瞬時にプランニングして現場監理をしながらひらめいた事を施工中に割り込ませて工事しました。
P9070179.jpg
間取りの変更はしませんでしたが、の個所が色々と工夫を凝らして手を加えた個所になります。
ローコストで手作り感覚で造っているので雑な部分も多いのですが、色々と参考になると思います。

これからこのブログでは本社ショールームのカテゴリーで順に紹介していきたいと思います。


ではさっそく次回、まずはダイニングルームからスタートします




ダイニングルーム編 その①

2010 - 09/09 [Thu] - 00:00

今回から少し続けてis・Living本社・ショールーム内のリフォーム実例を個所ごとにご紹介します。

第1回目となる今回はダイニングルームから・・・・

南面全体がリビング~ダイニングと続いた約23畳の広い空間ですが、ただ四角い形状ではなく、ダイニングスペースとしてのメリハリがあります。
P9070180.jpg
施工前のガラ~ンとした状態です

そのダイニングスペースはほぼ真四角、広さにすると約8畳ほどです。
テーブルとイスで食事をするのには、この正方形の空間はとても落ち着きます。

真四角の部屋だと円形の大きなテーブルを置くと、また違った雰囲気で落ち着きますが、窓・壁位置、リビングへの動線、キッチンカウンターの位置などを考慮して長方形のテーブルをド真ん中に置きました。
P9080198.jpg
現在の様子です インテリアが仕上がると別世界ですね


さて、今回はこのダイニングルームの窓周りの工夫とアイデアを紹介します。
P9080197.jpg
図面位置です

上から2番目の写真でお気づきになりましたか?
インテリアを仕上げた状態ですが、窓辺を見てください。
そうです。 「カーテンBOX」を簡単に造作しました。
併せてサッシ枠を「コゲ茶」に塗装して窓周りにクッキリとアクセントをつけました。
P9060164.jpg


公団住宅にお住まいの人は感じていらっしゃると思いますが、公団住宅は「サッシが低い」「サッシのデザインが古い」という短所があります。
現代のマンションは天井が高く、それに併せて掃き出しサッシは高さが2m以上が常識的です。
モダンな建物だとサッシの高さが天井までというのも少なくないですね。

それに比べて築年数の経った公団住宅の掃き出しサッシの高さは約180㎝少々です。
構造上、サッシ上部に梁(ハリ)があったり、壁式構造の強度の関係で仕方ないのです。
しかし、これは部屋の扉や襖なども同じなのですが、けっこう圧迫感を感じます。
(因みに私は身長177㎝なので油断するとよく頭をぶつけます)
窓は人間の顔にたとえるとメガネみたいなものなので、高さが低かったりフレームの色や形状が地味だと外観もショボくなってしまいますが、外面を変えることは不可能です。
せめて、部屋内からはそれを感じないように工夫したくなりますね。

これを解消する為、また、インテリアの質感を高めるために、皆さんよく用いられる手法として、カーテンを天井から下げる方法があります。
確かに高級な生地であるほど、カーテンを閉めた時には窓の低さは気にならず、豪華な雰囲気が出ます。
しかし、カーテンを開けている時には窓の高さが低いと窓の両端に束ねて開けた状態のカーテンが窓の高さとアンバランスになってしまうので、視覚的には返って窓が低く見えてしまいます。特に色が濃い生地、柄の大きい生地だとそれを強く感じます。

そこで、別の手法でこの窓の低さを感じない演出として「カーテンBOX」を造作しました。

窓の低さを視覚的に解消するのであれば、カーテンBOXの下端部とサッシの上端部を合わせるとカーテンBOXの前板の高さ分だけ窓が高くなったようになります。

但し、その場合は一つ注意点があります。
造作そのものは技術上、何も難しく無く、簡単に製作できますが、この場合だと取付は「まぐさ」(窓上部の壁)にビスを打たなくてはなりません。
重いカーテンがぶら下がるわけですから、取り付けが甘いと外れ落ちてしまいます。
公団住宅だけではなく、鉄筋コンクリート造の建物の場合はそのビスは内壁の工法によって違いますが、躯体に直接、コンクリート用のビスかアンカーを打たなくてはしっかりと固定できません。
集合住宅の場合はそれぞれの住宅毎に「管理組合規定」というものがあるので、躯体に直接打ち付ける工法は禁止されている場合が少なくないので、事前によく確認する必要があります。

is・Living本社・ショールームでは、このカーテンBOXを躯体をいじめずに、サッシの木枠の上から釘で取りつけています。

P9060165.jpg
※上から木枠に釘を打つということはカーテンの重さがかかるとより強度を増すことになります。

高くない天井、低いサッシの部屋であまり主張が強すぎない程度のサイズと古さを感じさせない色、その他のインテリアとのバランスで、部屋全体が引き締まる効果は得られました。

更に、このカーテンBOXは超ローコスト!
皆さんも日曜大工で簡単に作成できるのです。

材料・作り方・注意点・コストなどについては、カテゴリー「リフォームのワンポイント」のページで後日紹介いたします。

「それまで待てない、早く教えて!」という方は↓下記↓までメールにてお問い合わせください。

sasaki@is-living.info

次回も引き続き、ダイニングルーム編です。



ダイニングルーム編 その② 

2010 - 09/10 [Fri] - 00:00

ダイニングルームのリフォームポイント第2回目は・・・・・

キッチンカウンター周辺の造作をご紹介します。
P9090001.jpg

一応、キッチンはダイニングと対面式カウンターキッチンになっているのですが、この時代の多くのマンションに見られる例に漏れず、この部屋もダイニング側に立派なカウンターが付いていました。
P9070185.jpg

しかし、このカウンター、何に使うのでしょう?
というのも、キッチンのシンクの前に開いた開口部分がカウンターの長さに対して幅も高さも小さすぎるのです。
確かにキッチンで調理した料理を受け渡すことはできるのですが、まるで小さな定食屋さんの受渡し口みたいで、せっかくの対面キッチンでありながらダイニングとキッチンでの対話はどちらかが覗きこまないと相手がよく見えないような感じです。
幅3mサイズのキッチンに合わせて壁を挟んでダイニング側にも同じ幅のカウンターがあるのは見た目良いのですが、実際に暮らすと、そこは色んなものが置かれて雑然となってしまいそうなことが予測できます。
物を置く・物が置けるスペース=収納ではないのです。
 (※よく展示場や空き室を見学された時、その時点ではなかなか気付かないポイントともいえるでしょう!)

こういう仕事をしていると、このような時には自分が暮らした時にどういう使い方をするか?ここに何を置く(配置)するか?などが瞬時にイメージできるようになるものです。
もちろん、一般の人でもそういうセンスに長けた方はけっこういらっしゃいます。

この部分の工事プランはまず短所と感じたキッチンとの開口部分の狭さの解消から考えます。
狭い原因は単純明確でキッチン側の吊り戸棚があるために開口部の高さが限られてしまうのです。
せっかく取りつけてある吊り戸棚を取り払ってしまうことは、その分の収納を別の場所に確保しなくてはなりませんが、私はそれよりも解放感を重視したかったので迷わず吊り戸棚を取り払いました。

そして、次にどうせならこのカウンター周りの壁を全て取り払ってキッチンをアイランド型(独立して島の様に置く)としてダイニングとキッチンを一体化することを目論みました。
しかし、残念ながら周辺の構造を調査してみると梁(ハリ)の位置やキッチン裏側の壁の構造、給排水の配管の収まり方などを総合的に考えると不可能ではありませんが、かなりの手間と費用がかかりそうです。

ここは自腹で工事するので、あっさりと断念して次の手を考えます。
ならばシンプルな方法ということで、取り払った吊り戸棚の分、開口の高さを広くしました。
元々の高さが70㎝もない開口が一気に110㎝まで広がります。
幅に関しては壁の強度を考えて最大限の増幅に留まりましたが、結果的に対面式キッチンらしさを活かせる開放的な感じになりました。
P9070183.jpg
施工前:開口高さ約70㎝

P9090003.jpg
施工後:開口高さ約110㎝ 幅も約15㎝広がりました

次に手をつけたのが、最初から付いていた幅3mの立派なカウンターです。
たしかに大きい分だけ見栄えがするのですが、奥行きは30㎝くらいしかないのでバーカウンターの様な使い方を期待するとまるで実用的ではありません。
むしろ、そこに新聞・雑誌や雑貨品などが雑然と積み重なったりしたら興冷めです。
小引出しやラックのような小家具を置くのも同じで、せっかくの見せ場が恰好悪くなります。

実用的な使用方法としては電話機・FAXやコーヒーメーカーや電気ポットなどを置くには良さそうですが、このカウンター上には電源のコンセントが適切な位置にありません。
 今時の電話機にはコンセントが必要なのは常識です。
建売住宅や分譲マンションを購入される時は電話端子のところにコンセントがあるかをチェックしましょう


そして、普段、手軽に手に取る定期購読の雑誌や本などもこの開口できなかった壁の部分を利用してスッキリ納めようと思いました。

カウンター右端にはキッチンの換気扇の排気管を納める為に部屋内に柱型のように角が出ています。
そこで、そこまでを含めて全部スッキリ一体で納める為に、壁の角の厚みに合わせて集成材で本棚を組むことにしました。この材料は厚さ25mmのパイン材を用います。
それに合わせて元々は厚さ30mmあったタモ材のカウンターを思い切って解体しました。
(※パイン材はタモ材に比べて軽く、質も低いので材料価格はタモ材の60~70%くらいです)
元々付いているものよりも質もサイズも落としたものに造り替えすることは少しばかり勇気がいることですが、本棚の板の厚みと合わせることが「一体感」を演出する上で重要なので迷わず解体します。
P9080208.jpg

こうして組み上げた本棚一体式カウンターは壁との一体感と軽快感を出すために、敢えて塗装をしないで材料の地肌を出したままにしました。
本棚の部分は天井に突き付けてあるので転倒しないのと、上部にホコリがかからないメリットを同時に得られます。
P9080204.jpg

本棚中段のカウンターの延長上にある部分にはコーヒーメーカーと電気ケトルのコーナーにしました。
予め位置を決定していたので元々のカウンターや壁を解体した時にコンセントを引いてあります。
P9080205.jpg

同様に、カウンタ-下側には電話用のコンセント・ガスファンヒーター用のガスカラン(ソケット)も引いてあります。

is・Living・本社ショールームはあくまでも私個人の好み、予算などの事情で材料選択し、デザインされたものです。

このような造作はデザイン面(仕様)に関しては住む人の好みや思い描くライフスタイルを取り入れるのが当然です。
しかし、コンセントの話しに代表されるように、改装した後、実際の暮らしの情景を予め想定しながら必要と思うアドバイスをさせていただくのがis・Livingのリフォーム提案のスタイルです。

尚、このカウンター周辺の造作についてもローコストのヒントや隠されたアイデアがまだあるのですが、それは後日、カテゴリー「リフォームのワンポイント」で紹介させていただきます。

「それまで待てない、早く教えて!」という方は↓下記↓までメールにてお問い合わせください。

sasaki@is-living.info

さて、次回はこのダイニングルームの「インテリア編」です。







ダイニングルーム編 その③

2010 - 09/11 [Sat] - 00:00

今回はis・Living・本社ショールームダイニングルームのインテリアについてご紹介します。

P9090002.jpg

is・Livingのお客様が見学に来られた時や打ち合わせの時も、プライベートでの来客も、通常ほとんどがこのダイニングにお通ししています。
真四角の部屋のド真ん中に約畳1畳(W1800×D900×H700)のテーブルが置いてあるので四方を囲む形で座ると最大で8人までは無理なく着席できます。
(W=幅 D=奥行き H=高さ 数字はmm表示)
P9090010.jpg

まずはダイニングの中心となるこのテーブルから

当初、これと同サイズのテーブルを購入しようと家具店を視てまわりました。
自分の好みはなるべくシンプルなデザインで、できればテーブル面が強化ガラスのものが希望です。
ところが実際に展示してあるガラステーブルに向かって着席してみると、自分の脚がガラス越しに映って何だか落ち着きません。
見た目はモダンでカッコイイのですが、これは落ち着いて食事できるのだろうか?不安です。
しかし、それ以前に、このサイズのテーブルを購入しようとすると価格は安いものでも15万円前後から上は数十万円・・・
私にとっては予想以上に高い品物です。

ならば・・・ということで大工さんに製作してもらうことにしました。
どうせなら工夫とアイデアでローコストを実現したかったので、まずはイメージスケッチを描き、サイズを書き入れました。
畳1畳分の天板を1枚ものの天然木の無垢材なんか使ったらそれこそ材料費だけで軽くウン十万円します。
集成材は最もシンプルで加工も楽ですが、面白味に欠けます。
また、集成材は材料のサイズ規格の関係で畳1畳サイズだと2枚の板を連結しなければならず、強度も不利です。
当初の希望であった1枚ガラスの天板は実際は落ち着かなかったけど、表面が光っている感じは魅力です。
しかし、予算は完全にオーバーします。

そこで・・・
天板は杉の荒材(表面がザラザラのまま)、屋根の下地などに使う野地板を使いました。
薄い板なのでこれを2枚用いて間にハニカム状に骨を入れてサンドウィッチにしました。
これで軽くて丈夫な天板が出来上がりです。

脚は当初、鏡面ステンレスを希望したのですが、径の太い材料が見つかりません。
天板が大きいので脚が細いと重厚感が無く、強度も弱くなります。
すると大工さんが融通してくれて自分の倉庫から廃材の床柱(床の間の化粧柱)を切ってきて、それを脚にしてくれました。
P9090005.jpg
床柱の名残と解かる「背割れ」もイイ味を出しています

モダンなイメージが好きな僕は正直言って最初は抵抗があったのですが、実際に見てみると太くてガッシリしていてなかなかイイ感じです。
何よりも、ショールームとしてお客様にお見せするのに、こうした廃材の利用などはとてもイイ話ネタになります。
P9090006.jpg
とてもシンプルに仕上がりました

こうして荒材・廃材を利用して出来上がったテーブルの作成費用は大工さんの工費込みで3万円でした。
そして天板を荒材のまま使用した理由が、その上にガラスを置く前提だったからです。
杉の節目を残しながら表面はツルツルピカピカのガラス板を乗せることでとてもキレイな天板になりました。
ガラスはガラス屋さんに切ってもらい、断面を丸く面取りしてもらいます。
厚さ5mmの普通ガラスでコストは2万円強でした。
本当は強化ガラスの方が望ましいのですが、コストは普通ガラスの3倍以上します。
でもよく考えてみれば平らな面の上に置くわけですから極端に熱いものを置いたり、点で衝撃を加えない限り、原則は割れることはないはずなので、私は迷わずコストを優先しました。(4年経った現在も無事です)
P9080202.jpg

テーブルを囲むイスは通常は4つ(2人暮らしなので十分です)
イスそのものは通販で購入した安価でシンプルなものですが、赤白を千鳥に配置してアクセントをつけます。
こんな風に配色で遊ぶことに費用はかかりませんね。

P9100028.jpg
お客様が多い時はリビングにある革のスツールを用います。
このスツールはダイニングのイスと同じ高さのものなので見た目も座り心地も全く違和感がありません。

照明は長方形のテーブルの真上に光が集まるようなペンダントを選びました。
P9090007.jpg
テーブルの形状に合わせた横長デザイン

食卓はシーリングタイプ(天井直付)の照明だと料理に光がキレイに届きません。
ペンダントは座った時の目線よりも高い位置だと眩しくありません。
P9060170.jpg
程良い光がテーブルと天井をバランスよく照らします

また、天井照明と併用でペンダントを下げるときは傘は光を透過しない下方向だけを照らすタイプ、天井照明を用いない場合はこちらのように透過して天井も照らすタイプを選ばれると良いです。


壁面にはお客様へのプレゼンテーション用にパソコンを置いていますが、日常は食事をする場所なので、「いかにも」という感じにならない様に自分なりにスッキリまとめることに拘りました。
P9090009.jpg

ここは家具店で思い描いていた奥行きの浅いものを見つけたので、造作はせず、それを購入して取付しました。
(置き家具ではなく、ボルト固定式です  脚は3点支持なので床が狭くなりません)
配線は電源1本でそれ以外は全て無線なのでテーブルでキーボードやマウスを操作しても違和感はありません。

そして、この壁面の両脇には飾りのルーバー(格子)を作成して取付ました。
壁の上部には梁(ハリ)が出ているので床からこの梁の下で納めるサイズです。

ちょうどテーブルと同サイズになるようにルーバー面は畳1畳サイズに合わせてみました。
部屋の床面を少しでも広く使おうとするならばこの場合、ルーバーは壁面に密着させるべきなのですが、私は敢えて梁の出幅に面を合わせて浮かすように取付しました。
P9080203.jpg

こうすることによって無機質に白1色だった壁にルーバーの陰が映るので壁に動的なアクセントがつきます。
まぁ、このルーバー機能的な面では全く何の役にもたちませんが、部屋のリフォームでイメージチェンジする際に、ただクロスを張り替えるだけではなく、こうした「アソビ」を取り入れる楽しさを感じるための私なりの自己満足的な拘りポイントです。
このルーバーの補強用に付けた横板の上にちょっとした小物を飾るだけでも部屋の雰囲気が優しい感じになったりします。
ただし、このルーバー、当時実験的に作成したので材料は安い2×4材に水性ペンキを塗っただけ。
取付は、飽きたらすぐに外せるようにビス止めせずに床と梁に突っ張らせてクサビと接着剤で固定しただけなので、4年の間に木がだいぶ反ってきてしまいました。
 (その失敗の状態もご覧いただけますよ)
もちろん最初にちゃんとビス留めしておけば「反り」の心配いりません。

さて、こんな風に建築工事以外にインテリアもちょっとした工夫を取り入れていくと費用をかけずに楽しい演出ができるものです。
P9080200.jpg

色・材料・形状などは個人の好みが違うので、このダイニングのデザインが良いか悪いかという論点ではなく、目的・機能の他にちょっと「アソビ心」を取り入れると部屋造りが楽しくなるということが少しでもお伝えできればと思います。
そして実際にその部屋で過ごしたり、人を招き入れた時に、そこが居心地の良い空間であれば時間を忘れて楽しく寛げる部屋として活きますね!

さて、ダイニングルームの次は・・・ カウンター越しに見えるキッチンを紹介しましょう!
「システムキッチン」を選ぶポイントなど、参考になりそうな箇所を取り上げてみます。

次回は日曜日お休みをいただくので、週明けの更新となります。

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プロフィール

アイエス・リビング株式会社

Author:アイエス・リビング株式会社
発信:is・Living営業企画室
東京都多摩市落合1-5-1-701

is・Livingは多摩ニュータウンを中心に住宅のリフォームのプランニング~施工を承ります。
一戸建からマンションまで、内装・外装・設備・外構など住宅に関する一式をお客様のご要望をよく伺ってご予算に合わせた計画を提案することを得意としております。

is・Livingの全ての仕事は
「暮らし」がキーワード!
当ブログではリフォーム工事に関することだけではなく、暮らしに役立つ情報の広場として継続的にご愛読いただければ幸いです。

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