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外壁リフォーム効果を兼ねたテントサイン

2011 - 05/30 [Mon] - 00:00

仕事上の色んなシチュエーションの中で私どもが一番嬉しい事は、ご縁があってリフォ-ム計画~施工に携わり、誠意をもって真摯に取り組んだその成果を評価していただいた結果、お客様との信頼関係が生まれることです。

建築業界はよく「駆け引きが多い」と言われていますが、正直言うと、数ある工事相談、工事案件の中には、時間をかけて親身になってプランニングした成果品である図面やイメージ図を提出したとたん、急に距離を置かれ、数日後には別の業者さんでそのプランニングにそっくりの工事が行われていたりとか、価格を極限まで努力してコストを抑えた見積を提出しても決定直前になってそこから更に値引き要求をされたりしてしまうなど、とても残念な思いをすることもしばしあります。
私はお客様との信頼関係を殊更重視して仕事に取り組むことに拘っているだけに、真剣に時間と労力を費やした分、そのような時には眠れないほど悔しくて落胆することだってありますが、それはどこにでもよくある話です。

しかし、それとは逆に、プランニングや工事を行ったことを機に、お客様との信頼関係が高まり、その実績を評価していただき、新たな相談や工事の依頼を承ることになった時には工事規模や金額の大小に関わらず、この仕事をして何よりも冥利に尽きる嬉しさがあります。
その嬉しい気持ちは他でどんなに悔しい思いをしても一瞬で吹き飛ぶくらいの活力になり、更にもっと頑張ろうという意欲が高まります。

そんな嬉しい工事を3.11の震災後に承りました。
場所は築地市場内、以前記事でもご紹介した空調工事をした水産会社様の鮮魚加工作業場です。

築地市場に行かれたことのある方ならばご存知だと思いますが、この場内は未だに「昭和」のままのような背景です。
周囲は近代的な超高層ビルに囲まれているのに場内の建築物全てが古く、特に多くの問屋さんや水産会社が入っている木造の長屋はレトロな雰囲気たっぷりですが、過日のような大地震などが起きるとそんなことよりも建物の耐震性・耐久性が心配になります。

P1000549.jpg

幸いにも3.11の地震では築地市場内の建物被害はほとんどありませんでした。
is・Livingで工事取付けした業務用大型エアコンも当然ですが、落ちることも無く無事でした。 (実は地震当日は気が気ではありませんでした)

たかがエアコンの室内機ですが、この業務用の機械は本体だけで80Kg以上もあります。
それを老朽化した木造の建物の天井から吊るすのですから万が一ステーがずれたり外れたら一大事です。
しかし、工事してわかったのですが、この時代のこの様な用途の建物というのは外壁は限界ギリギリなくらい痛んでボロボロなのに対して躯体の骨組みなどはかなり頑強に作ってあります。
なので大きく重いものをつりさげるにも取付け元がしっかりしているので「見た目以上」にしっかりと固定できたのでした。

P1000584.jpg

おかげさまで、この空調工事をエアコン本体価格を含め、ローコスト・短期間で工事を収めることが出来たことをお客様から良く評価していただきました。
併せてこの工事期間中に私は「ある提案」を企てていました。
それはこの空調工事を行う主目的が「魚の卸し先様に対して品質管理を一層徹底する」ということで、担当者の方からはこの他にも建物外観をキレイにする良い方法はないか?という相談を受けていました。

一般的に建物の外観をキレイに若返らせるのであれば、まず思い浮かぶのは「外壁塗装」です。
しかしながらこの建物はあまりにも経年し、壁のそこら中が痛み、外壁の一部が欠落している状態でした。
更に外付けの電気配線や器具類が取り付けられているので、それらの整備だけでも一度全てを撤去して整理し直す程の状態でした。
それ以前にこの建物は木造2階建ての長屋でお客様の会社以外の会社や業者も多数入居しており、お客様が使用している区画はその一部なので、塗装をするといってもそこだけ部分的にキレイに塗っても返って不自然な仕上がりになってしまいます。

P1000353.jpg

お客様からただ「キレイに塗ってください」と言われても、この条件で塗装だけしても壁の下地処理だけでもけっこうな手間と費用がかかる上、建物の一部分だけが明るい色になったところで、その効果は費用をかけただけの成果は望めないと思いました。
そこでこの空調工事期間中、現場を監督しながらじっくりこの建物を眺め、考え、イメージしてみてある案が閃きました。
そしてこれを提案したところ、快諾していただき今回の「テントサイン」を工事を実施させていただきました。

これは一言で表現すると外壁に浮かす様にフレームを取り付け、そこに社名ロゴの入ったテント生地を張る形式の言わば「看板」です。

企画の際、クリアしなければならなかった現場の条件はというと・・・

①元の外壁が老朽化と劣化で痛みが酷い事
②その外壁に無数の電線や配管が露出して取り付けられている事
③施工できる個所が建物全体のほんの一部に限られていること


などが挙げられます。
このままの状態から単に塗装だけしても部分的に色が明るくなるだけで、言い換えればそれはその他の部分の古さや痛み具合を更に目立たせてしまいます。
更に塗装した部分自体の下地も老朽化によりモルタルにクラック(ひび)が入っていたり、欠落している部分があって凸凹の状態です。

では、次に考えられるのはサイディングなどの外壁材を上から貼って行く方法があります。
これは材料コストは塗装よりかかりますが、下地調整をきちんと行えば仕上がりはキレイで施工自体も効率よく出来るメリットがあるのですが、何せ長屋形式の建物の一部分だけという範囲、また既存外壁に無数に張り巡らされた配線・配管がある為にこれを避けながら貼って行くことはあまりに不合理的だし、配線・配管を全て付け直すなんてことは非現実的です。

まして、この建物は東京都が賃貸している建物なので大がかりな改修工事は届け出と許可が必要であったり、世間でも話題になっている通り築地市場全体の移転計画があることから施設整備に関しては現在放置状態です。
そんな建物に大金をかけてもあと数年で移転が実施されればその投資はとても高い無駄遣いになってしまいます。

お客様の目的は前記した通り、卸し先のお得意様が加工場に見学に来られた際に衛生管理の徹底だけではなく、外観から明るく清潔な印象を与えたいという事ですが、この「お得意様」はもちろん一般客ではなく、あくまで限られた人なので、日常的にフリータイムで人目にさらされるところではありません。

そんな条件の中でその目的を満たす企画として挙げたのがテント式の看板を外壁に浮かせるように設置することで観る人の目線をそこに引きつけ、粗の部分、老朽化した部分には目が行きにくくなる=一種のカムフラージュ的効果を狙ったものでした。

こうすれば、建物全体を観た時に、いかにも部分的に改修したような感じがせず、自然な感じに収まります。
また、浮かせて設置することで動線前に露出している配線・配管はそのままの状態でテントで覆われて隠れます。
看板は合板や鉄板などのしっかりしたものは重量があるので老朽化した外壁への負荷がかかりすぎますが、軽量なパイプフレームにビニール地のテントであればかなり軽量なので外壁をいじめることはありません。
そして何よりもローコストで工事が出来ます。

ただ、造り手側はその仕上がりをわかっているのですが、お客様側にそれを同じイメージで想像していただくのは案外説明が難しいのです。

そこでis・Livingでは現場写真を加工して合成写真によって完成イメージを描いたものでプレゼンしました。
これは直接目に訴えるので細々とした理屈など不要でお客様にイメージが伝わります。

P1020024.jpg
説明に合成写真による完成図を加えることで大きさ・配置・デザインのイメージがわかりやすくなります

立体的な完成予想図というのは、それを作成する段階はけっこう手間がかかるのですが、設計図面のような平面的な資料に数字や解説を加えて説明を難しくするのと違い、パッと観て、すぐにイメージが伝わるというのは見せられる側に解かり易いのはもちろん、伝える側にとっても簡潔なので結果的に物事がスムースに進行します。

今回のお客様も大きな会社なので、担当者様は私の説明を元に更に上長~役員へと説明して初めて稟議に入る経路をたどるわけですから、この「一目で解かる」シンプルなプレゼン資料というのはとても大切なことなのです。

お陰さまで目論み通り、円滑に社内稟議が通り、テンポ良く計画実行の運びとなりました。
しかも、当社の考え方やコストの算出をきちんとご理解いただいた上で、見積も一発で承認をいただき、受ける側も大変気持良くお受けすることが出来ました。
これこそが信頼関係と言えるのではないかと思います。

駆け引きが無いので実施が決まればあとは誠心誠意良い物を定めた金額と工期内で納めることに集中します。
そして気持ちの上ではお客様が想像されているイメージ以上の出来栄えで仕上げたいという思いが強くなります。

では、その工事の模様をご紹介しましょう。
まず、お客様との打ち合わせでテントサインを取り付ける前提でその周囲の外壁は塗装することにしました。

P1010337.jpg
欠落している外壁部分をパテで塞ぎます

P1010346.jpg
そして塗る範囲(ライン)を決めてマスキングし、周囲を養生します。

P1010364.jpg
塗り作業は塗装範囲に対して多めの人数で流れ作業で一気に塗りあげます。
限られた時間内での作業故に効率を考えて一気に塗って乾燥させる間に昼食をとり、その後また一気に・・・
こうして約半日で下地塗り1回、二度塗りを2回で完成させます。

P1010365.jpg
う~ん・・・これだけでもけっこう明るくキレイにはなっているのですが、やはりこの部分だけが目立ってしまい不自然です。
従って当初検討事項にはなっていたのですが、壁の一部を明るく塗装したことで予想通り他の部分のヤレが目立ってしまいます。

P1010336.jpg
そこでシャターボックスなどの鉄部分も外壁よりやや濃いめのアイボリーで塗装しました。
※ ここは敢えてボックスだけを塗装し、シャッター面には手をつけませんでした。要はお得意様がいらした時の見栄え=シャッターは開いている状態なので、ここにコストをかける必要はないと思ったのです。

こうして一次工事として外壁の塗装をして1週間後の市場休業日にテントサインの取り付けを行いました。

P1010444.jpg
フレーム材はテント専用というわけではなく、敢えて軽量で加工しやすい水道管に用いるパイプにしたので、組み立ても現場で簡単にできます。

P1010454.jpg
元から外壁に付けられている不要な物やフレームと干渉しそうな物を外したりよけたり整備して軽量フレームを壁に設置します。

P1010455.jpg
あとは用意したテント生地をロープでフレームに巻きつけていき、最後に上下左右を引っ張ってピンと貼るように調整すれば完成です。

P1010462.jpg
お陰さまで工事の方はご指定の日に予定通り設置しました。
仕上がりは表現が適切かどうかわかりませんが、「いかにも真新しい」というよりも「元からあったみたい」という感じで目論み通り自然な感じになりました。
テント生地はお客様と一緒に考えた結果、シンプルに白地に控えめな社名ロゴを付けました。
材質はビニール地ですがUV加工されている屋外専用なので汚れにくく、色落ちも無く拭き掃除も楽なのでメンテフリーです。

同日、もう一か所、全体バランスを考えて加工場正面出入口に張り出しているアルミ製の日よけテラスのフレームにもコマーシャルパネルを作成して取り付けました。

P1020023.jpg
こちらももちろん、予め合成写真による完成図でイメージを伝えてあります。

P1010432.jpg
まずは既存のアルミフレーム上部を利用してアルミの角材でサブフレームを造ります。

P1010447.jpg
そこに予め作成してきたアルミと樹脂の複合材のパネルを取り付けます。

P1010448.jpg
中心部に描かれた社名ロゴはカッティングシートで作成しています。
敢えて小さなサイズでさりげなく示すことでギトギトせず、上品な感じに仕上がります。

P1010465.jpg
さぁ、そして完成したのがこんな状態です。
建物から少し離れて全体を診ると明るく塗装した個所、テントサインが付いた外壁側面。正面上部にあるコマーシャルパネルそれぞれが自然なバランスで仕上がりました。

住宅・店舗・社屋などに関わらず、築年数が古く、経年による劣化が多く診られる建物を使用していると、わかっていながらも大がかりな工事に対して抵抗と躊躇があるものです。
その理由の一つは かなり多額な費用がかかるのではないか?という心配。
そしてもう一つは どんなにリメイクしても新築時のようにはならないだろうという諦めです。

しかし、考え方をちょっとだけ変えて、古いものは古いなりに無理に新築のような質感に高い期待をしないと割り切り、その古さを「味わい」のように全体バランスを考えてコンセプトを練るプランニングをすることで無駄なコストを抑えながらもそれなりに良い感じに仕上げるアイデアはけっこうあるもので、それこそがリフォームの楽しさとも言えると私は考えています。

今回の現場は企業の作業場ということで住宅とは少し違いますが、予測していたよりもローコストで見栄え良く効果を得ることが出来ました。
当初は来社するお得意様からの目に対して見栄え良く映ることが目的でしたが、中で働く従業員さんたちも外装がキレイになったことでこれまで毎日見慣れて慣れてしまった箇所にも目を向ける機会が生まれ、これを機にまた他の不具合箇所の改修のご相談を受けて再び工事を着手させて頂きました。
その工事もこの建物ならではの特色を垣間見る内容でしたので、また別の記事で後日ご紹介させていただきたいと思います。

さて、今回のお客様は日本国内だけではなく、海外の百貨店などにも多数の店舗を展開している水産会社です。
(テントサインの写真に社名が写っているのでご存じの方もいらっしゃると思います)
今回工事した加工場は同じ築地場内にある本体の大型の工場とは離れたところにある、料亭などの特別なご要望が出る卸し先様専用の作業場でした。

また、自社でも新鮮で高品質な魚を提供できるメリットを活かした魚料理店も直営されています。
私も連れて行っていただきましたが、「違いが解かる」新鮮な魚料理に感動しました。
次回の「ご紹介のページ」では是非ともその店をご紹介したいと思いますので、どうぞお楽しみに!



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電話:042-319-6480 FAX:042-319-6481
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Author:アイエス・リビング株式会社
発信:is・Living営業企画室
東京都多摩市落合1-5-1-701

is・Livingは多摩ニュータウンを中心に住宅のリフォームのプランニング~施工を承ります。
一戸建からマンションまで、内装・外装・設備・外構など住宅に関する一式をお客様のご要望をよく伺ってご予算に合わせた計画を提案することを得意としております。

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当ブログではリフォーム工事に関することだけではなく、暮らしに役立つ情報の広場として継続的にご愛読いただければ幸いです。

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