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工事のキモは「段取り」

2012 - 02/22 [Wed] - 22:00

いつもお世話になっている築地の水産加工会社さんの築地市場内にある加工場の床改修工事がありました。

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休業日の閑散とした築地市場内

今回は今まで床の一部がステージの様に1段上がっている上、更に頭上には現在使用していない大きな換気扇とそれを囲むステンレスの大きなフードが天井から下がっていたものを一気に解体して作業場の実働面積を広げようという提案を快諾いただいた工事に加え、お客様側からのご要望で給湯設備を加えるというものでした。

もう50年位の歴史がある木造の建物はさすがに老朽化が進み、これまでにもあちこちと手を加えられていたり、改造・改修が行われてきました。

今回工事することになった床と天井は、昔そこに大きな釜を設置して魚や蟹や貝などを茹でていた痕跡と聞けばなるほどと解ります。

しかし、その釜を移設の為、撤去した後は釜の基礎となる高さ15㎝×約10㎡ほどの大きな段差とその頭上には天井から約60㎝下がった幕のようなステンレス・フードが残されたまま今日までそこは作業動線になっていました。

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昔、釜が設置されていた基礎という高さ15㎝の段差

床から15㎝、天井からは60㎝の障害物が上から下からあるところを何人もの人が毎日何度も往来するのですから、いくら慣れているとはいえ、不自由ばかりで良いことは何一つありません

P1040658.jpg
その天井からは換気扇とそれを囲む大きなステンレス・フードが「下り壁」のように・・・

現に身長177㎝の私がそこを普通に通過しようとすると確実に頭をぶつけます。
作業場の従業員さんの中には私よりも長身の方も数名いらしたので、これはさぞや不自由だったにちがいありません。

ちなみに身長175㎝の人が和室の戸襖(約182㎝)をちょっと油断して通過すると敷居の位置で踵が上がっていると確実に鴨居に頭をぶつけ、それが角に当たるのでかなり痛い思いをします。 (私、実家ではなんども痛い思いをした経験者です)

つまり、この段差の床からフードの下端までの高さはちょうど180㎝くらいだったわけです。
加工場の皆さんの作業ぶりを見学しているとさすがに慣れていらっしゃいますが、直接聞くと皆さん少なからずアタマをぶつけて痛い思いをされており、フードの下端には柔らかいラバーのガードが応急的に取り付けてありましたが、良く見るとその周辺にはおそらく頭をぶつけたであろう?凹みが生々しく残っていました。

コンクリートの床を壊すことはそう簡単ではありませんが、せめてこのステンレス・フードだけでも壊してしまえばいいのにと単純に思ったのですが、良く見るとそのフード内には大きな業務用換気扇が取り付けてあり、同じくそのステンレスで板金加工された換気ダクトが室内を横切るように一体で付けてあります。

この室内は壁も天井もオールステンレス貼り、つまりレンジフードも換気ダクトも全て一体成型の為、ネジを外して分解できるようなものではありませんでした。
そこで今回「どうせやるなら中途半端にしないて床もフードも壊して作業場を広くしませんか?」という提案になったわけです。

工事方法そのものは例によってシンプルなので技術的には難しいことはありません。

但し、フードに関しては全て解体してしまうと天井と一体になっていた部分を補修する必要が発生し、それはそのまま工事コストのアップになります。
そこで極力無駄な費用をかけずに「本来の目的」を果たすために天井たら垂れ下がったステンレス・フードをキリの良い位置で切断する方法を提案しました。

全解体と比べると欠点としては解体といえど部分的な為、下がり壁のようなフードの一部が残るという「見た目の悪さ」です。
しかし、そこを割り切ることで天井補修、換気ダクトまでの解体などの作業が不要となる為、工事費用はそれだけでも数万円は易くなります
まして、この建物は前記の通り築50年を経過している上に、皆さんもご存知の通り、そう遠くない将来には築地市場が豊洲に移転する計画があるのでこのような改修工事はその目的をきちんと満たすことを前提に見栄えよりも極力無駄な経費を抑える提案こそが重要なのです。

今回の目的 = 動線上で頭をぶつけず、作業場面積を広げる

実は床の解体にも工事段取り上の問題がありました。

鮮魚の加工場の床というのは絶えず水を流しています。
今回の床工事は既存の段差を生んでいる15センチのコンクリートのステージを解体し、その後そこを再び平らに左官して、最後に既存床と連続して防水塗装するのですが、問題は乾燥時間を含めたそこまでに要する作業時間なのです。

毎日卸し先様からの注文を受けて加工している鮮魚加工会社がこの床工事の為だけに作業を休業させるわけにはいきません。
従って業務上のご迷惑をかけないで工事する為にはお客様の休業日が連休の時を狙うしかありません。

実はこの工事のご用命は新年早々にいただいていたのですが、その日程の都合上、2月の2週目の2連休に実行する以外ありませんでした。(築地市場は土曜日は開業しているのです)

2連休を利用といっても実際に工事に入るのはその前日の午後、お客様の作業終了と同時に現場入りします。
つまり前夜の夜間もフルに使うわけです。
夕方、従業員の皆さんの作業終了と同時に皆さんにお手伝いいただきながら一気に作業場内の物をかたずけ、粉埃を保護する養生をかけます。
そしてまだ従業員さんが居る側から工事作業員は間髪入れずコンクリート床の解体を開始します。

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さぁ、早速工事開始です

今夜中に床の土間コンクリートと天井から下がった換気扇とステンレス・フードを全て解体し、明朝から床にセメントを打って左官します。
この左官の後に防水塗料を塗布して床工事は終わりですが、このセメントを充分に乾かさないと防水塗料がちゃんと定着しないのです。

その為に、少しでも早く左官工事までを終わらせたいのですが、問題はこのコンクリート床の中身なんです。
昨年、別の作業場でも同様の床工事を承りましたが、その時の床はコンクリートの表面を割ると中身は砂利が詰まった状態でした。
そうであれば表面を割ればあとはスコップでせっせと砂利を掻きだせばいいので体力的にも時間的にも楽なのですが、今回の現場が同様であるかは割って見ないとわかりません
もしビッシリとコンクリートで固めてあり、更に強度を保つ鉄筋やメッシュなどが入っていれば作業量も作業時間も数倍要します。

なので工事段取りとしてはその「最悪」を想定して時間のしわ寄せを真夜中に確保する・・・つまり状況によっては「夜通し作業」を覚悟するわけです。

で、その結果は・・・・

P1040942.jpg
ハハハ・・・ もう笑うしかありません

みごとなまでにビッシリとコンクリートで固めてあり、その下にはしっかりメッシュも入っていました。
さぁ、そんなわけで一同気合を入れ直し、腹をくくって「夜なべ作業」に突入したのでした。

ところが、さすがに築50年の間、色々と手を加えられていたようで、思わぬその痕跡に更に苦しめられたのでした。

その続きは次回の記事で紹介しましょう!

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一戸建からマンションまで、内装・外装・設備・外構など住宅に関する一式をお客様のご要望をよく伺ってご予算に合わせた計画を提案することを得意としております。

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