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現場作業も最後は「人」です

2012 - 02/29 [Wed] - 00:00

築年数の経った旧い建物の改修工事は予想もつかない場面に遭遇することが少なくありません。

築地の鮮魚加工場の床のコンクリートを解体した際、どこから来ているかも何の管だかもわからない配管が現れ、その原因究明で作業が一時ストップした記事を前回書きました

今回は、その配管の原因と処理を解決して「さぁ、再開するか!」となった矢先、全く思いもよらない障害に出くわした話を書いてみましょう。

コンクリートのステージの中に埋められたわけのわからない配管は現在使用されていない給水管でした。
使用していないのだからこれは簡単に撤去できます。
万が一、生きている管だとしたら、試験的に切った部分から水が噴き出し、まずはそれを止め、新たに動線に邪魔にならない経路で新しい配管を引き直す工事が加わります。
そうなれば時間的にも費用的にもなかなか厳しく、さりとて有無を言わさず瞬時にその判断をしなければならないところでした。

今回、幸いにも管が死んでいたので、それまでの時間のロスはあるものの、この日一晩の時間を使って何とか予定通り作業できる目処がつき、ならばということでこれまで人員交代で機械を止めないで解体作業を続けていたのですが、作業員の気分転換を兼ねて1時間の全員休憩をとって食事に行ってもらうことにしました。
その間、私は「留守番」で残り、簡単なかたずけなどをしながら皆の帰りを待っていたのですが・・・・

このころはもうすっかり日が落ちて同じ長屋の事務所も全て退出されたようで明かりが消えていました。
なので安心して配管調査の為に水道の元を閉めたまま休憩を入れたのですが、思わぬところから「水が止まったけど何かありました?」と言ってこられました。

それは、この作業場がある建物の裏手にある別の建物の方です。
実はこの建物、所謂、知る人ぞ知る「隠れた名店」と言われる料亭だったのです。
築地市場内の飲食店はアーケードのように集中して軒を並べているのですが、この作業場の裏にあるお店、以前から気になってはいたのですが、普通に観光客が場内を歩いていてもなかなか目に止まるようなところではありません

いずれにせよ、水道の元を止めたのは作業場の棟のバルブを閉めたつもりでいたのですが、どうやら長年の間に水道管やメーターを色々とやり替えていたようで、何故か?理由はわかりませんが、どうやらこの料亭の建物と作業場の棟の水道が一部連結されていて、両方につながるバルブを閉めてしまったようなのです

料亭の厨房で水が出ないとなるとこりゃ大変! 慌てて作業員を呼び出し、とにかく水道が使える様に処置しました。
しかし、工事開始のごあいさつはしておいたものの、いきなり水を止めてしまったとなれば先方も感情的には穏やかではありません。
解体工事となればどうしても音や振動は避けられませんが、お隣の料亭にもその音がけっこう我慢の限界だと言われてしまいました。
どうやらこの後、大事なお客様の予約が入っているとの事、確かに私たちが作業を開始した時には仕込みの真っ最中で外では見たこともない様な立派なアンコウを捌いていました。

P1040938.jpg
それにしても立派なアンコウでした

正しい主張をするのであれば工事は許可を得て行っているのですから「うるさい」と言われて止めなければならないことはありませんが、言われるままに工事を止めたらお客様から承った任務を遂行出来ません。
さりとて相手方を無視した態度をとっては相手方だけではなく、お客様にもご迷惑をかける結果を招きます。

こればかりは相手が人間ですから「こうすれば良い」という定義はなく、向き合って出来る限りの誠意を表すしかありません。
また、そこまでをも作業員に任せるわけにもいかず、監理者が双方穏便になるように調整が必要です。

出来もしないことを出来ると言ってはウソになります。
この工事は期限が決まっているのでその事情を話した上で、極力音と振動のご迷惑を軽減する努力をする具体的な方法を相手方に話し、何とかその場は収まりました。
しかし、それはあくまでも「仕方が無い」という納得の仕方であることは事実です。

料亭に予約されているお客様の時間帯を聞き、まず私たちがとった対策は作業場内の窓とシャッターを閉め、音の根源を封鎖しました。
あたりまえのことに思えますが、コンクリートを砕く作業というのは大量の粉じんが舞います
また音と振動も室内に籠るので作業員にかかるストレスは倍増します。

とりあえず作業段取りを一部変更して、料亭に予約客が居る時間帯はコンクリートハンマーを2台から1台に減らし、並行して天井のステンレスの解体を割り込ませました。

P1040948.jpg
たかが窓とシャッターを閉めるだけですが、粉じんと作業員へのストレスは実はかなりの負担になります

とりあえず、外に漏れる音と振動の状況を診ながら作業は進め、料亭の閉店までは気を抜かず慎重に少しずつ作業します。

P1040941.jpg
並行して外部の給湯機の取り付けと給湯配管工事も行います

併せて外部の給湯配管工事も進行させていきますが、この時、現場に入っている人員は私を含めて8人。
作業場内外の往来もよけいな私語を慎み黙々と行うことで誠意を示します。
そんな状況を観ていてくれた料亭の人たちも閉店時には「気を遣ってもらってすいません」と言ってくださいました。
たかがそんな一言でも作業員たちには救われる言葉です。
築地の江戸っ子堅気みたいなサバサバした人情の良さを感じた一幕でした。

さぁ、夜中はまだまだ時間があるとはいえ、けっこういい時間になっています。
明日の作業段取りも予定通り行う為には今晩も1分でも早く作業を終わらせたいと作業員の誰もが思う事ですが、ロスした時間を取り戻すことばかり考えて作業すると余計な焦りからミスにつながります。

少し考えて、再び全員で20分間の休憩をとることにして、暖かい飲み物で一服します。
その間に閉め切って粉じんで真白に煙たい作業場内の窓を全開にして一気に換気をしておきます。

P1040953.jpg
コンクリート解体作業が半減した分、その間に天井のステンレスをカットしました

一応、周囲を一回りしてもう誰もいないことを再確認して残り時間、一気に全開で作業にとりかかりました。
一休みして、もうこれ以上は障害に遭うことなく一気に作業できるとなると作業員たちも明るく気合を入れて作業に入ってくれて、救われた気になります。

気分的なものですが、人間ですから作業中アクシデントが起きても笑顔でいられることは有り難く、私はそういった現場の雰囲気の善し悪しが成果につながるものだということにけっこう拘っています。

P1040955.jpg

こうして夜中未明、無事にコンクリートの解体を終えることができました。
続いて壁の立ち上がり部分のステンレス板金もやってしまいます。

P1040958.jpg
解体した床との間に出来た隙間をステンレスで板金していきます

ここまでやっておけばあとは明日、土間のコンクリートを流して左官して乾かす作業となり、残り1日で防水塗装をかける予定ですが、作業員の動きが何やら変なことに気づきます。

P1040960.jpg
あれっ?明日行う予定の砕石を敷き詰めはじめています

どうやら、どうせ時間が延びたならということで明日行う生コンをこのまま続けてやってしまおうということで地面に砕石を馴らし始めていました。

こうなると作業員の実際の疲労度とか残りの工程の時間割をよく考えてベターな方法を決断するわけですが、作業員の士気が高く、なるべく前倒しで作業して安心したい気持ちを取り組んで一気にコンクリート打設から左官までをもやってしまい、明日は逆に午前中を乾燥時間として作業を入れないことにしました。

P1040966.jpg
このまま一気に生コンを流して左官までやってしまいます

こうして工事開始のこの夜はいろんなことがありましたが、終わって見れば当初の段取りよりも半日分先行して終了しました
作業員たちも前夜夜中まで作業して、翌日また早朝から作業するよりも、夜通し作業して翌日はゆっくりのスタートとなったので返って疲労も少なく、何よりも予定先行によって精神的に安心しました。

今回の工事はこの床のコンクリートの解体さえ終われば全体の70%は進んだことになります
残り30%分を市場が休業している2日間を使って余裕をもって出来たのでコンクリートも防水塗料も充分に乾かすことができました。

限られた時間内の工事において、途中で思いもよらぬアクシデントに出くわした時、前もってどれくらいの時間の余裕をもって段取りするか?その場においてどのような判断をして作業指示を出すか?といった監理術もさることながら、やはり現場第一線で作業する作業員たちの気持ちを一つにして安心できる環境とか雰囲気というものの重要性は理屈抜きに大きく作用するものだとつくづく思いました。

やはり、どんなに優れた機械を使用したり、最新技術を応用したとしても、最終的に作業するのは「人間」なんですよね。
作業最終日の残り半日は塗料の乾燥を待つだけです。
鮮魚市場の作業場ですから、翌日は・・・といっても13時頃には出社されて仕事の準備にとりかかられますので、乾燥効率を高めるためにエアコン全開で退出しました。

そしてその日の真夜中、出社された水産会社の社員さんたちは通常通り、作業にとりかかることができてホッとしました。
そして今回の工事によって今までいちいち足元と頭上を注意しながら往来していた動線がフラットになり、益々仕事がし易い環境になりました。

今後も、無駄な出費を抑え、効率が上がるような改修工事の提案をしていきたいと思います。



<企業・総務部の皆さま>

社屋の営繕・監理というのは不具合が起きれば解決するのは当然ですが、予め年度予算を組んで決算期に現在起きている不具合箇所の修理の他に未然に防げる対策をご検討されると結果的に建物・設備にダメージが少なく、修理にかかる費用を抑えることが出来ます。
また、それらのチェックを総務の社員様が行うのは現実的になかなか大変なことだと思います。

is・Livingでは企業の総務担当者様に向けて建物施設・設備の営繕のコンサルティングを承っております。
とは言っても、あまり堅苦しいものではなく、適当な周期で建物施設を診せていただくことで、現状起きている不具合箇所を伺ったり、不具合が起きそうな可能性の高いと思われる箇所をご指摘したり、余裕をみて新たな提案をさせていただいたりするものです。
実際に必要が発生した際には当社がそれらの工事を承ることになるので、コンサルティングに費用は一切かかりませんのでご安心ください。

「まずはお気軽にご相談を!」というスタンスでお問い合わせください。

is・Living営業企画室
電話:042-319-6480 FAX:042-319-6481
Eメール:is.living.co@gmail.com


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is・Livingは多摩ニュータウンを中心に住宅のリフォームのプランニング~施工を承ります。
一戸建からマンションまで、内装・外装・設備・外構など住宅に関する一式をお客様のご要望をよく伺ってご予算に合わせた計画を提案することを得意としております。

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