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目的以外の付帯作業が大変な地下街での工事

2012 - 09/12 [Wed] - 00:00

前回の記事で予告させていただきましたので、今回は池袋の地下街で行った鮮魚店の改修工事のことを書きます

工事項目内容は特に複雑なものは無いのですが、この「地下テナント」という場所ならではの苦労話しに触れてみたいと思います

まず、地下ショッピングモールはそのオーナー(事業主=大家さん)が各テナント(店舗=入居者)を総合的に管理しているスキームは皆さんもご存知かと思います
その中で定期的なものを含め、管理者は常にテナントを監査して問題点の指摘や営業が向上する為の助言などを行っていくわけですが、今回の現場は老朽化した厨房内の防水塗装に対する是正指導があり、その塗装工事が工事の一部にありました

塗装工事ですから、適切な下地処理と塗料を用いることで作業そのものの工程はシンプルです
しかし、場所が鮮魚店の厨房であること・ショッピングモールの地下テナントであることの2つの環境がこのシンプルな工事を行う為にはさまざまな難問をクリアしなければなりません

まずは鮮魚店であるとう難問

①小売業の店舗故、工事の為に営業を休店させるのは売上に大きく影響する
②店頭に並べる鮮魚を加工(調理)する為、厨房の床は常に水浸しの状態
③用いる防水塗料は臭気の強い為、鮮魚に匂いが移らないようにしなければならない

などなど

これに加え、場所が地下ショピングモールのテナントであるという難問

①テナント側(大家)には予め工事内容の詳細を記した申請が必要
②塗料は揮発性があるので「危険物」として扱われ、工事申請はその旨手続きが必要
③多数のテナントが入居しているので工事後、塗料の臭気を出してはならない

などなど

つまり、これを簡単にまとめるとこうなります

①基本的に店舗は休業しないので作業は夜間工事となる
②塗装作業に入る前に濡れた床面を乾かす必要がある
③塗装後、急速に強制乾燥させ、翌日の営業開始までに極力臭気を消す
④「危険物申請」を受諾する為のテナント側からの諸々条件・指導に従う
⑤工事後の臭気は店内だけではなく、周りのテナント店舗に対しても出してはならない


といった感じで、店舗の状態を向上させる為の是正指導に対する工事でありながらその工事はなかなか円滑に行う事が困難という理不尽とも思えるネガティブな要素・条件のオンパレードなのです

それでも何とかこの工事を納めなくてはなりません
まず、塗装前の床面の乾燥については店舗の協力をいただき、工事日には前倒しで早めに作業を終了させていただき、少しでも乾燥時間を稼ぎます

作業終了と同時に大きなファンで風を送り、強制的に床表面を乾かします

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その間に手際よく厨房内の養生を行います

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実際の塗装作業は「シーラー処理」といって床面と塗料の間に吸着を良くする為の下地材を塗布し、更にそれが乾いてから塗料を塗るという2段階になりますが、その後の乾燥時間も少しでも稼ぐ為に、手を休めることなく一気に塗って行きます

あとは翌日の営業時間までに床が乾いてくれることを祈るわけですが、当然ただ祈っていれば乾くというものではなく、塗料に表示されている必要乾燥時間を逆算して塗装作業のリミットを設定し、その間に終了させなければなりません
場所が床だけに大勢で一気に塗ることは出来ず、1人が端から端まで規則的に塗るしかありません

さらに作業を苦しめられたのはテナントから出た工事指導です
まずは塗料を用いることで「危険物扱い工事」となり、臨時のガードマンが付ききりになります
それ自体はむしろありがたいくらいなのですが、臨時警備を配置する=臨時警備代金がかかります

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閉店後の深夜で誰が見るわけでもないのですが、きちんと表示を義務付けられます

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更に塗料は引火性はあっても発火性は無いのですが定位置に必要数の防火バケツや消火器の設置義務があり、その消火器やバケツにも規格指定があり、それらは全て自前で用意しなければなりません

加えて、この厨房内から塗料の臭気を絶対に出してはならないということで、厨房内は完全密封の上、強制排気システムを用いなければならないのですが、これは費用や手間もさることながら密封された狭い厨房で揮発性塗料を塗る作業員の健康環境が劣悪になってしまいます

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指導により店頭と厨房の間の開口部は厳重に目貼りして厨房内は完全密封となります

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ところがこの厨房は元々換気システムなど無いので強力なファンを用意してジャバラ状の大きいなホースで外に排気する必要が生じます

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そして実際の施工中はこの排気を地下から地上に出さなければなりません
今回でいうと、テナントから指示された排気ルートはホースの長さにして30mほどになりました

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塗料の乾燥時間を逆算すると塗り上がり時間のリミットは午前3時ですが、なんとか無事に塗り上がりました

しかし、これで終わりではありません
まずは密室で塗装作業を続けた塗装職人さんを先に上がらせてから夜が明けて地下道への入り口シャッターが解放されるまでの間、この強制排気を続けて少しでも臭気を逃がします

密封したおかげで周りの店舗への臭気漏れは感じませんでした
しかし、その分厨房内はかなりの匂いが籠っています
これが無くなるのはとにかく「乾燥」に尽きます
乾燥を待つ間、少し休憩したいところですが、私は監督責任でこの場を離れることが許されません

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なので
その間は店頭の冷蔵ショーケースのルーバーに溜ったホコリをエアガンで吹き掃除などしながら夜明けを待ちます

夜が明け、地下道の入り口シャッターが開く時は同時に始発電車が動く時間です
したがってゴツイ排気ホースは通行の邪魔になるので一気にかたずけなければなりません

とにもかくにも最も心配であった臭気漏れは全く無いとは言えませんが許容範囲内で納めることができてホッとしました

今回の一連の工事は他にも壁にステンレスを貼る作業があったのですが、こちらもそれを取り付けるのに必要な接着剤が「危険物」の扱いとなる為、同様の換気・排気の付帯設備が必要でした
1工種1日ずつで計4日間連続の工事となり、この期間は私も昼夜逆転の生活となりましたが、そうはいっても日中も仕事はあるのでずっと寝ていられるわけではありませんから体力的にはかなりキツく、4日間は限界ギリギリでしたが無事に終わってよかったです

しかし、今回の工事では大きな課題が残りました
まず、目的となる工事そのものはシンプルで価格も高くないのですが、工事をする為の付帯設備に対する費用と労力は工事費以上にかかってしまいます
それが予測を越えてしまい、お客様も当社も相当の出費を負いました

そして肝心の工事の成果ですが、どんなに強制乾燥させたといっても作業前の床面の水分は完全に乾いているわけではないので、塗装後の耐久性はおそらく完璧ではありません
これは塗装後の乾燥時間にも言えることですが、塗装翌日からゴム底の長靴で従業員さんが慌ただしく動き回るんですから塗料表面の痛みは早いであろうと思います

これらのことはお客様側からは「仕方の無いこと」という合意をいただいた上での工事だったのですが、やはりどうせやるのであれば完璧な工事をしたかったという心残りがあります

こうして書くとテナント(大家)側は過剰に条件が厳しく、無茶させられたように思われがちですが、逆に言えば毎日多くの人々が利用する施設では見えないところでここまで徹底した安全管理をおこなってくれているからこそ当たり前に安心して通行できるのだということがよくわかりました

この工事の苦労をやや愚痴っぽい内容で書いてしまいましたが、愚痴で終わらせず、いい経験と勉強をしたと思って今後に役立てたいと思います









                       

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is・Livingは多摩ニュータウンを中心に住宅のリフォームのプランニング~施工を承ります。
一戸建からマンションまで、内装・外装・設備・外構など住宅に関する一式をお客様のご要望をよく伺ってご予算に合わせた計画を提案することを得意としております。

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