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こんなことも

2010 - 10/15 [Fri] - 00:00

川崎市一戸建て現場 ジャロジー窓ハンドル修理

家屋の工事にはリフォーム以外にも現在壊れている個所を修理する工事があります。
よく耳にするのは、雨漏りとか、部材が腐ったとか、ぶつけて破損したなどの修理でしょうか?

今回はちょっと珍しい修理を承りました。

現場は閑静な住宅街にあるとても立派な邸宅です。
見るからに実力のある設計士が設計したものだろうとわかるセンスの良いお宅でした。
建築業に携わっている者として、こんなお家は見学させていただけるだけでもとても良い刺激になります。

工事の相談は勝手口扉の交換だったのですが、その工事はまた別の機会にご紹介させていただくとして、今回はその他にも細かい個所について色々とご相談をいただいたのですが、その中の一つが洗面所の窓の開閉ハンドルが故障したとの事でした。

さっそく現場を診せていただきます。
浴室と隣接する広い洗面所にはジャロジー窓がついていました。
ご存じの通り、ジャロジー窓とは、ブラインドのように複数枚の羽根状のガラス板が連動して開閉するタイプの窓です。
外部からの目線を避けながら風を通せるので、浴室や洗面所などに向いています。

P9160001.jpg

通風用に優れたこの窓ですが、その構造上、決定的な欠点があります。
それはこの窓を開け閉めする時に回す開閉ハンドルの耐久性です。
窓のサイズによって大きく個体差が出るのですが、要は羽根状のガラス板を連動して開閉させるのにリンクを用いますが、このハンドル1点に全ての力がかかります。
それは窓のサイズ、羽根の数の大小に関わらず1点集中です。

縦横50㎝以内位の小窓であれば操作も軽いし、ハンドルへの負荷も少ないのですが、こちらのお宅は高さが90㎝以上ある大型の窓である為に羽根の数も多く、当然、開閉ハンドルの操作は重くなり、つまりそれはハンドルにかかる負荷の大きさを示します。

場所が浴室と隣接した洗面所ということは、湿気を逃がす為に日常的に常に開閉する頻度が高い個所です。
重なる開閉頻度にレバーの取付根元が悲鳴をあげ、ついに根元ごとサッシから捥(も)げててしまったのです。

P7090053.jpg

支点が固定されていなければ当然その先に力は伝わりません。
強引に羽根を手であければ開かないことはありませんが、緊急時以外、決して良いことではありません。
おまけに過去に修理依頼された業者さんがこの窓の内側に付く網戸をビスで固定していたのでこの緊急処置すら出来ないばかりか、網戸のお手入れも出来ない状態でした。

ハンンドル自体の故障であれば単体で部品を取り寄せできるかもしれませんが、この開閉ハンドル自体は無垢の金属なので、まず破損することは無いのです。
逆にそれを支えるサッシ側が捥げててしまったので部品交換では済みません。

お客様はとりあえず、この家を建築した業者さんに相談したそうですが、その回答は「サッシごと一式交換工事」とのことでした。
一般的に工事見積もりの調査をした場合、その診断で間違いではありません。
しかし、ただでさえ高価なジャロジー窓ですが、実はこちらのお宅の建物構造はRC(鉄筋コンクリート)造と木造との組み合わせだったのです。
そして、このジャロジー窓はビルディング用のサッシが使われていたのでした。

皆さんの中にはご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、サッシ(窓や扉)には木造住宅用とビルディング用があります。
木造用は基本的に木枠にビス留めするだけの構造なのですが、ビル用はそれに加えて溶接したり、その後に左官で補修したりするので基本的には交換はしない前提で、もし、交換が必要な時は窓周りの解体~交換取付~周辺の補修までを行う必要があります。

つまり、こちらのお宅の場合、まずは窓周りの壁を解体し、溶接してあるサッシを外し、新しいサッシを取付した後、外壁の補修(左官~塗装)・内壁の補修(左官~タイル)までが必要となり、サッシ本体よりも交換の為の付帯工事の規模の方が大きくなってしまうのです。
当然ながら工事見積はサッシの金額の何倍もの工費が計上されるので、お客様はさぞ驚かれたことと思いますが、それは正誤で言えば決して間違いではなく、不当に高い数字ではないのですが、お客様の立場になってみればとても不安を抱かれたことと思います。

今回、お客様からこの件をご相談いただいたのも、その気持ちが十分に伝わるものでした。
まずはこの窓を使えるようにするには本当にサッシごと交換するしかないのか?という確認。
次に、交換にかかる費用はどれくらいかかるのか?という確認(従前の業者さんの数字比較)という順でお話を伺いました。

この場合、is・Livingは従前の業者さんに関してはノータッチでまずは独自に現場を診ます。

そして重要なのは本当に交換以外無理なのか?修理できる可能性はないか?を検証します。
その為に一度検証した後、改めて専門の職人さんにも同行してもらい、修理の可能性を突き詰めます。
正直に申し上げると、このテの修理は見積するにも対価の算出基準は手間賃としてしかなく、またこれだけを単体で引き受ける職人の手配も難しい内容ですが、最後まで諦めずに検証をしました。
そしてお客様には、その間、お待たせしてしまいましたが、修理をお引き受けする回答をさせていただきました。

施工方法としては、捥げてしまったハンドル取付位置にアルミを加工した補強板を充てがう方法です。
しかし、元のサッシですら1点に力がかかって捥げてしまうのですから十二分な強度が必要です。
職人さんも理屈では作業できても、再び捥げないという確約は出来ないので慎重に構えるようになります。
(ちなみにサッシ職人さんからは辞退されたので大工さんとの相談になりました)
その為にはお客様にもリスクと条件をご理解いただかなくてはなりません。
そこで、お客様にご提示した条件は次の通りです。

① 今回の修理でサッシを加工したことによって今後このサッシのメーカーからの保証は受けられなくなる。
② 十二分な強度を確保するために板金する充て板は「いかにも修理した」とわかるほど板金範囲をとるので修理個所が目に見える。
③ 修理後、明らかに工事方法が原因で再発した場合は対処するが、使用条件により期間が経ってからの再発によっては対処に応じられない場合もある。


つまり、板金したところは目で見てわかるし、永久的な保証は出来ないということです。
その代わりというわけではありませんが、この修理費用はサッシの交換工賃の1/8以下で納まります。(もちろん新しいサッシ代は不要になります)
お客様は説明の内容をよく聞いてくださり、上記のリスクにご承諾をいただきました。

さぁ、工事開始です。

P9160011.jpg
まずはハンドルが捥げた部分にそこから少し広い範囲でカッターを入れます。

P9170038.jpg
取り外したハンドル本体そのものはまったく問題ありません。
次にこのハンドルを支える充て板の加工に入ります。

P9170036.jpg
「への字」状のアルミ板にハンドルを取り付ける為の加工を施します。

P9170037.jpg
力がかかる部分が弱くならないように計算してカッターを入れます。

P9170039.jpg
途中、何度も微調整をしながらハンドル取付位置を決め、ビス留め位置に穴を空けます。

P9170040.jpg
そしてハンドルの取付・・・こんな感じです。
これを元のサッシ部分に取付にいきます。

P9170041.jpg
まずは位置合わせ・・・う~ん、ピッタリ
ジャロジーのリンクに接続します。

P9170042.jpg
そして本留め
充て板に「への字」を用いたのはビス留めを正面と横方向から行う為です。
これで不規則に力がかかっても支えきれるようになりました。

P9170044.jpg
無事、修理完了しました。
加工している間にジャロジーのリンク部分には潤滑剤を塗っておきます。
そして外した網戸もキレイにして、今度はネジで簡単に脱着できるようにしました。

こうして本来なら家の中でも一番風を通さなければならない場所にある閉まったままの窓にやっと気持の良い風が通るようになりました。
補強の跡はどうしても見えますが、見た目よりも強度優先の考え方はお客様もご理解いただいています。

今回のような修理は技術的には特に難しいことではありません。
しかし、ご相談を受けたからにはそれにかかる手間がかなり面倒なことと、それに見合う対価の算出が難しいことに対する諦めない姿勢と取り組みが重要だと思っています。
is・Livingはそれこそがお客様から信頼をいただけるようになる為の大切なことだと思います。
端からダメ・無理・交換しかない というのは誰にでも言えますし、それは理論的には間違いではありません。
でもis・Livingでは敢えてこのような面倒で手間がかかる割に儲からないことにも積極的に対処していくことで、お客様から喜んでいただき、信頼をいただけることが何よりも嬉しく思います。

可能な事、不可能な事、可能にするために起きるリスクをお客様には事前にきちんと説明し、ご承諾いただく必要がある場合はきちんと取り決めすれば双方が安心して工事に臨め、工事後のトラブルも回避できます。
そこに信頼関係が高まれば、線引き出来ないアフターフォローも気持良く応対できるのではないかと信じます。

住宅の不具合個所でお困りの際はis・Livingに何でもお気軽にご相談してください。
出来るか?出来ないか?の前にまずは相談していただけば、必ずそこから一歩進むことができるはずです。

<お問い合わせは>
is・Living営業企画室
E-メール:sasaki@is-living.info
電話:042-319-6480 FAX:042-319-6481



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Author:アイエス・リビング株式会社
発信:is・Living営業企画室
東京都多摩市落合1-5-1-701

is・Livingは多摩ニュータウンを中心に住宅のリフォームのプランニング~施工を承ります。
一戸建からマンションまで、内装・外装・設備・外構など住宅に関する一式をお客様のご要望をよく伺ってご予算に合わせた計画を提案することを得意としております。

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当ブログではリフォーム工事に関することだけではなく、暮らしに役立つ情報の広場として継続的にご愛読いただければ幸いです。

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