アイエス・リビング_SmartStyle

is・Livingが造るmono=「居心地の良い空間」 「工夫とアイデアで実現するローコスト」 「楽しくなるプランニング」 「機能的な動線」

  アイエス・リビング_SmartStyleのナビゲーター   トップページ > スポンサー広告> 施工現場・施工実例紹介 > 異業種からの依頼  

スポンサーサイト

-- - --/-- [--] - --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

異業種からの依頼

2010 - 12/02 [Thu] - 00:00

ここ1週間ほど、現場作業が続いた為にブログの更新が滞ってしまいました。

年末にかけて家の中の細々としたリフォーム相談が増えてきております。
特に規模の大きなものよりも内装をメインとした「イージーリフォーム」を検討されているお宅が多いのは、この時期の特長のようです。

さてそんな中、先月、細々としたご依頼の中に当社としてはかなり異例の相談を承りました。
その相談者は私の趣味仲間で日頃より親しくしてもらっている先輩からです。
正式な業種名は存じ上げませんが、ロケ地のコーディネーターを業としている人です。

日頃色んな話を聞いているとテレビ・雑誌などあらゆるジャンルでの撮影シーンに合うロケ地を選出するのが主な仕事だそうで、なかなか興味深く、自分の日常的なシチュエーションではなかなか知り得ない楽しそうな世界です。
とはいえ、現実的には大変地道な仕事のようで、撮影する人に合せて色んな要望をかなえなくてはならない根気と情報網と高い信頼が要だということが覗えます。

先輩と私は普段はお互いの仕事については概要は話をしても異業種なので具体的にビジネスをしたことはありませんでした。
ところが今回、相談を受けたのは写真撮影用にガラスのステージを用いたい場合はどうしたらよいか?
ということでした。

???
撮影の為に私が力になれることというと、直接的に思い浮かぶのは背景のセットなどの大工仕事くらいしか思い浮かばなかったのですが、どうやらこの撮影、子供2人のモデルを宙に浮いたように下からのアングルで空をバックに撮影するというコンセプトでした。

その為にガラスのステージを設け、その上に子供が立ってポージングしたところを真下から撮影するというのです。
そこでこのステージ用のガラスをどうやって手配したらよいのだろうか?
というのが相談の内容でした。

一見すると実にシンプルな発想なのでガラス屋さんに必要な面積をそれに見合う強度=厚みをオーダーするだけと思いきや、実はそんなに簡単なことではないのです。

当初希望されたガラスステージの面積は1.5メートル×2メートルくらいのものでした。
用途からして、強化ガラスが必要なのは理解されていました。
そこで困ったのは、そんなガラスをどこにどうやってオーダーすればよいのか?
そして、そんなガラスはどれくらいの厚みが必要なのか?
更にそんなガラスは一体いくらくらいかかるのか?

といったとても素朴でありながら、なかなか解かりそうで解からない質疑です。
現に私がその場で即答できたことはといえば・・・

ガラスを扱う業者なら手配できる。
この場合、強化の「合せガラス」が必要。
既製品・規格品では対応できないので完全にオーダーになる。
かなり高額になる覚悟が要る。


という極当たり前のことしか答えられませんでした。
しかし、手配するかどうかは別として仕事柄、業者の手配は出来るので、とにかく必要な情報だけは調べることにしました。
早速取引しているガラス屋さんに問い合わせてみます。

すると・・・
使用目的を話すなり、
「まず、簡単に考えているみたいだけど、安全上かなり制約があるので奨められない」
「もし作成したとしてもかなり高価になるから金額的に相手が納得できるか?」
ということでした。

やる、やらないは別にして、最初から否定的な事を言われることを嫌う私としては、それでは答えにはなっていません。

「ならばその安全上の制約なり条件を具体的に教えてほしい」
「かなり高額というのは何の基準で行っているのかが抽象的なので具体的に大体いくらくらいか?を教えてほしい」
加えて
「目的に見合うにはどれくらいの厚みが必要なのか具体的なスペックで教えてほしい」
と食い下がります。

その時点で出た回答はというと・・・
「その希望サイズでの作成は無理」
「厚みは20mmは必要」
「金額は大体20~30万円を覚悟して」
 ※搬送費を含む
最後に・・・
「忠告だけど、これは受けない方がいいですよ。ウチでは受けかねます」

もうけっこう! やや気分を慨しました。

いずれにしても特注となると作成はガラスメーカーになるでしょう。
そうであれば、そこへの手配のルートが円滑な業者でないとなかなか上手くいかないようです。

そこで取引のあるサッシ業者に相談してみました。
もちろんこの会社でもガラスを取り扱っています。
同じ質問をすると答えは先のガラス屋さんとあまり変わらない消極的な回答というのが最初の段階です。
しかし、しつこいくらいにあのテこのテの相談をしていくと、この業者さんは全て調べて的確に答えを出してくれました。
同じ「お奨めしない」でもこれなら理由を明確にして伝えることができます。

そして集めた情報を整理すると、以下の条件が必要になります。
ガラス1枚を水平に置いて人が乗れるサイズは1メートル四方以内まで
それを越える場合は途中に桟または支えが必要!

1メートル四方の強化合せガラスの場合必要な厚みは8ミリ×2枚=16ミリ
ステージにする時は四方を枠で支えることが必要
価格は今現在明確にできない ※現段階では20~30万円みてもらうしかない
作成には発注後10日以上必要

なるほど・・・
日頃ビル建築などではカーテンウォールといってガラス張りの外壁のものを見て来ましたが、それは垂直に立てたものでした。 水平面でそこに人が乗るというのはどこかのタワーの展望室の床などにしかないはずです。
そういえばその展望室のガラス床はせいぜい1メートル四方くらいで必ず四方を枠組みしてあります。

とにかくこの時点で解かる範囲を先輩に伝えました。
同時に、実際に使うであろう?数枚のカットの写真撮影の為だけにここまでやるか?ちょっと不安もあったので意思確認もします。
建築の感覚で言えば、そのためにかかる費用・手間があまりにも大きすぎるのです。

しかし、意外とも思えるような先輩の回答は「この際、価格はどうでもいい。要は1メートル四方以上には桟や支えが必要となると撮影に支障をきたすかもしれない」ということでした。

しかし、これだけは無理なものは無理です。
そうそう、よくあるガラスのテーブルなどは1メートル四方以上のサイズがあるではないか?とも思ったのですが、あれは途中どこかしらに支えがあるのでした。 ・・・なるほど

2人は諦めきれず、いっそうのこと、ガラスではなくアクリルで作成したら?
単純にそう思いましたが私の方はそれはガラスよりもはるかにコストと製作日数がかかることはわかっていました。

それでもサッシ業者を通して調べてもらったところ、それ以外の理由にアクリルは水平面に人が乗ったら撓(たわ)んでしまう。
撓まないくらいの厚みだと重量を支えきれないということで断念しました。

これも水族館の水槽などの例を挙げて聞いてみたのですが、回答は「あれは壁=垂直面だからです」との事、水槽内をくぐるトンネルは曲面で水圧を分散しているのでした・・・ 納得

というわけでもしどうしてもこの撮影の為のガラスが必要であれば1メートル四方の範囲で写真を納めるか?それ以上の大きさのガラスは途中桟が入るので撮影後に写真に修正をかけるか?で検討してもらうことにしました。

作成日数から逆算して発注の期限も切らなくてはなりません。
その間にサッシ業者さんがメーカーと直接交渉してくれたお陰で価格は当初の2/3以下まで下がりました。
これはこのサッシ業者さんがメーカーからガラスを引き取ってスタジオまで搬入してくれることで成し得ることなので本当に感謝です。

以上を伝え、結局先輩からは発注のGOサインが出ました。
但し、安全上の条件としてガラスの小口(断面)は触って手を切らないように面を取る加工費を追加させてもらいました。
子供が乗るのであれば必然です。

それにしてもこのガラス、撮影が終わったらもう不要ということで、撮影終了後再び引き取り処分までが必要になります。
建築業の感覚ではすごく勿体無いというか?発注を受けた後でも「本当にいいのだろうか?」と首をかしげてしまいました。

11月の末日、ガラス搬入の日、私は他の工事現場に詰めていたので立ち会えませんがやはり心配ではあります。
強化ガラスというのはその名の通り、面に対しては強いのですが、小口(断面)からの衝撃をピンポイントで加えると一発で割れてしまうので、搬入後のスタジオの人の取り扱いも重々注意が必要です。
業者さん、先輩、両方と何度も連絡をとりながら無事搬入までを確認しました。

そして本日、撮影無事完了の一報をもらってホッとしました。

今回は知人からの相談~依頼であること、私は手配までで実際に現場には立ち会っていないということでサッシ業者から出た価格のままで提供させていただきました。
しかし、撮影後の回収~処分費が当初搬入~撮影~撤収を同日で行う見積だったのを別日で回収に行くことになった為、その運搬費分、足が出てしまいました。

それにしても1回の撮影の為にここまでの費用をかけて行うというのはその業界では当たり前のことだそうですが、すごいことだと思いました。
せっかくの高価なガラスでしかも面を取ってあるので撮影後は必要な人が居ればテーブルにでも何でも使ってもらいたいところですが、スタジオ関係者はこんなことには慣れているので誰ひとり要るとは言いません。

なので回収費用で足が出た分、私自身が引き取りに行こうか?
と、セコイことも考えたのですが、実際はそうは簡単なことではありません。
皆さん、1メートル四方で16ミリ厚の強化合せガラスって一体何キロくらいの重量があると思いますか?

答えは40㎏以上です。
業者さんはガラス運搬専用の吸盤を使用して2人で運びますが、道具もクルマも無い私がもう一人スタッフを連れて六本木のスタジオまで半日かけて引き取りに出向くコストと手間を考えるととても採算が合いません。

こうしてせっかく作成した立派なガラスステージですが、けっきょく用が済んだら破壊して処分となります。
現場に居合わせていないくせにやけにハラハラ心配したり、使用後のガラスの処分がやたらと勿体無く感じた今回のガラスステージの依頼でしたが、先輩からは天候にも恵まれとても良い撮影が出来たという報告をいただいてホッとしました。
何より終わるまでケガがなかったことが何よりで本当に胸を撫で下ろす思いです。

建築建材を全く別の業界で全く別の用途に用いるというのは自分の業としての感覚では考えられないようなこともあるものだと今回お世話になったサッシ業者さんと共に感心したと同時にいい勉強になりました。
しかし、お互いに一番思ったことは・・・
やはりあのガラス、勿体無い   ということでした。 小心者ですね

今回のことのようにis・Livingでは建築に直接関係ないことでもお手伝いできることがあると思います。
色んな建材と色んな業種に関わっているので、色んな情報を集める事でお役に立てることもあるかもしれません。

リフォーム工事もそうですが、
「誰にどう依頼したらよいかわからない」というお客様の声をよく聞きます。
そんな時、「もしかしたら?」くらいの感覚でどうぞお気軽にお問い合わせください。

<お問い合わせは>

is・Living営業企画室
P8300107.jpg
電話:042-319-6480 FAX:042-319-6481
Eメール:sasaki@is-living.info

 | HOME | 

プロフィール

アイエス・リビング株式会社

Author:アイエス・リビング株式会社
発信:is・Living営業企画室
東京都多摩市落合1-5-1-701

is・Livingは多摩ニュータウンを中心に住宅のリフォームのプランニング~施工を承ります。
一戸建からマンションまで、内装・外装・設備・外構など住宅に関する一式をお客様のご要望をよく伺ってご予算に合わせた計画を提案することを得意としております。

is・Livingの全ての仕事は
「暮らし」がキーワード!
当ブログではリフォーム工事に関することだけではなく、暮らしに役立つ情報の広場として継続的にご愛読いただければ幸いです。

最新記事

月別アーカイブ

カテゴリ

FC2カウンター

検索フォーム

リンク

QRコード

QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。